電子入札に対応するためのICカード(電子証明書)には、有効期間があります。
「気づいたら期限が切れていた」というご相談を、入札を担当されている方からいただくことがあります。
この記事では、電子入札用のICカードの更新を忘れてしまった場合に何が起きるのか、そしてどのように対応すればよいのかを整理します。
ICカードの期限切れは、入札参加資格そのものを失うこととは異なりますが、更新には時間がかかるため注意が必要です。
まずは、ICカードの仕組みから確認していきましょう。
結論
電子入札用のICカード(電子証明書)の有効期限が切れると、電子入札システムへのログインや入札書の提出ができなくなります。
更新を忘れて期限が切れてしまった場合は、新規取得と同様の手続きが必要になり、発行までに日数を要するため、参加を予定していた案件に間に合わなくなる可能性があります。
ただし、ICカードの失効は、入札参加資格(有資格者名簿への登載)そのものを失うこととは別の問題です。
ICカード(電子証明書)とは
電子入札用のICカードは、電子入札コアシステムなどに対応した民間の認証事業者から取得するものです。入札参加資格の審査とは別に、個々の電子入札案件に参加する際の本人確認・電子署名のために使用します。
ICカードの有効期間は、認証事業者やカードの種類によって異なりますが、複数年単位で設定されているのが一般的です。更新の申込みには新規取得と同様の書類提出が必要となる場合があり、認証事業者からは有効期限の1〜2ヶ月前を目安に準備するよう案内されています。
更新を忘れた場合に起きること
- 有効期限が切れると、電子入札システムへのログインや入札書の提出ができなくなります。
- 更新手続きをしないまま失効した場合、新規取得と同じ手続きが必要になり、発行までに日数がかかります。
- 入札参加申請書を提出した後にICカードを更新(または新規のICカードで利用者登録)した場合、発注機関が古いICカードで暗号化された提出資料を、その古いICカードの有効期限後に開封できなくなることがあります。この場合、資料自体が無効になるわけではありませんが、事前に発注機関へ連絡しておく必要があります。
注意点
ICカードの失効は、電子入札システムが使えなくなる問題であり、入札参加資格(有資格者名簿への登載)自体を失うわけではありません。この2つを混同しないようにご注意ください。
実務上は、ICカードの有効期限管理を後回しにしてしまい、参加したい案件の直前になって気づく、というケースも見られます。入札参加資格の更新時期とあわせて、カレンダー等でのリマインド管理をおすすめします。
更新の申込方法や必要書類は認証事業者によって異なるため、契約している認証事業者の最新の案内を確認する必要があります。
よくある質問
ICカードの更新を忘れて期限が切れてしまいました。今からできることはありますか?
期限が切れた場合は、多くの認証事業者で新規取得と同様の手続きが必要になります。発行までに日数がかかるため、参加を予定している案件がある場合は、早めに発注機関と認証事業者の双方に確認することをおすすめします。
発注機関によっては、電子入札と紙入札を並行して受け付けている場合があり、電子入札への参加が難しい状況について事前に相談することで、紙入札での参加を認めてもらえることもあります。ただし、対応は発注機関や案件によって異なるため、個別に確認する必要があります。
ICカードが失効すると、入札参加資格も失われますか?
ICカードの失効と入札参加資格(有資格者名簿への登載)は別の問題です。ICカードが失効すると電子入札システムが使えなくなりますが、入札参加資格自体が自動的に取り消されるものではありません。ただし、資格の有効期間の管理も別途必要になるため、あわせて確認しておくと安心です。
参加申請書を提出した後にICカードを更新しても問題ありませんか?
参加申請書の提出自体は有効です。ただし、古いICカードの有効期限が切れた後は、発注機関がその古いICカードで暗号化された提出資料を開封できなくなる場合があります。無効になるわけではありませんが、事前に発注機関へ連絡しておくことをおすすめします。
まとめ
電子入札用のICカードには有効期間があり、更新を忘れると電子入札システムが使えなくなり、新規取得と同様の手続きが必要になります。日頃から有効期限を管理し、余裕を持って更新手続きを進めることが、入札の機会を逃さないための備えになります。
LIS行政書士事務所では・・・
LIS行政書士事務所では、入札参加資格申請のご相談を承っている中で、電子入札の準備や運用に関するご質問をいただくこともあります。
「ICカードの期限がいつだったか分からなくなってしまった」という状況でも、不安をあおるのではなく、確認すべきポイントを一緒に整理いたします。
ご自身の会社の状況でどのように対応すればよいか分からない場合は、早めに専門家や認証事業者へ確認することをおすすめします。

